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2017年健康保険から労災保険への切り替え方

平成29年2月より、新しく健康保険から労災保険への切り替えシステムが追加されました。今までの切り替え方法に加えて今回の新しいシステムで、切り替え時に起こる費用の立替負担が軽減されるのではないでしょうか?今回は新しくできた健康保険から労災保険への切り替え方法についてご紹介いたします。

従来の労災保険への切り替え方(原則)

以前の健康保険から労災保険の切替えといえば、病院側で労災保険への切替え手続きができない場合、健康保険組合等に連絡し、健康保険の医療費の3割分のほかに、通常ならば健康保険から出ている残り7割分も一旦、自己負担として立替えなければなりませんでした。

 

これは、今回もこの方法は変わりません。しかし、これだと労働者の負担が大きいということで、次の新しいシステムが導入されました。一時的でも全額負担は「きつい」と思われる方は全額支払う前に利用してみてはいかがでしょうか?

新しい労災保険の切り替え方

それでは新しく追加されたシステムについてご紹介します。

今回のシステム導入で、今度からは自己負担分以外の健康保険(7割分)を立替なしで、切替え手続きを行うことができます。

 

これは、健康保険から支出される7割分を直接、労働基準監督署とと保険者とでやり取りができるようになったことで実現しました。

 

ですから、労働者側からしたら3割の自己負担分を療養費用の請求として請求すれば良いことになります。

これで随分安心感が違うような気がします。

 

ただ、この方法で切り替えるためにはまず、労働者側からの申出と保険者(例えば、健保)の同意が得られれば、ということになっています。同意が得られない場合なんてあるんでしょうか?始まってみないとわかりませんが、

労災だか分からないケガや病気のときには有効に使いたいものですね。

注意

  • 本人からの申出と保険者の同意が必要です。
  • 健保からは返還通知が届きます。一瞬焦るかもしれませんが、これは手続きをする際に、添付書類として必要となりますので、失くさないようにして下さい。
  • 3割の自己負担分については別途、療養費用の請求として請求しなければなりませんので忘れずに請求してください。